2011年6月17日金曜日

絵本のすすめ2-おばけのてんぷら



   大震災から三か月。被災地の避難所は物資の供給や食事は改善されてきているものの、気になるのは子どもたちのことです。家族や家をうしなった子どもの心の傷はいかばかりでしょう。
   震災後、笑わなくなった子ども、いまも津波の恐怖におびえる子どもがたくさんいます。
避難所では、一人で絵をかく子どもが増えているそうです。こわかった体験やこれからの不安を自分だけの世界に閉じこめてしまうことが心配です。

   四月はじめ、子どもたちが少しでも明るくなれるような絵本を選び、友人のボランテイア団体をつうじて被災地に送りました。

  そのうちの一冊「おばけのてんぷら」(せなけいこ・ポプラ社)は、

2011年6月11日土曜日

わが母の教え給いし歌

   ドヴォルザークの名曲に「わが母の教え給いし歌」があります。
   ジプシー歌曲の旋律を基調にした、どこか哀しくて、うつくしい曲です。この曲には、ボヘミアの詩人アドルフ・ヘオドゥークの詩をドヴォルザークがドイツ語に訳した歌詞がついています。
    日本語では…(堀内敬三訳)
  " 母が私にこの歌を教えてくれた 昔の日 母は涙を浮かべていた 
    今は私がこの歌を 子供に教えるときとなり 教える私の目から涙があふれ落ちる "

   母のことを人に語ることはあまりなかったのですが、しんぶん赤旗の要請ではじめて書いたのが、「母の日特集―参院選候補・母を語る」でした。

      「弱い人の味方やね」(しんぶん赤旗・2010年5月8日付より)

    母は女手ひとつで、四人の男の子を育てあげました。昼間は京都西九条のスーパーでパート、夜は先斗町(ぽんとちょう)の料亭で仲居として働きました。 母が帰ってくるのは、いつも私が眠ってからでした。

2011年6月10日金曜日

絵本のすすめ1-エリカ奇跡のいのち


   数年前、柳田邦男さんの「大人が絵本に涙する時」(平凡社)を読みました。
心のうるおいをとりもどすために、大人こそ絵本を読もうという「絵本のすすめ」です。

  以来、柄(がら)に合わないと人にわらわれながらも、絵本の収集にはげみ、現在、蔵書は250冊をこえました。

  よい絵本の中には、人のこころを揺り動かすものがあります。

   なかでも、実話をもとにした「エリカ・奇跡のいのち」(ルース・バンダー・ジー)は、何度読んでも胸がつまります。

2011年6月5日日曜日

人生は酒と本―ブログのはじめに

   「人生は、酒と本だ」-誰がいったか忘れてしまいましたが、含蓄のある言葉だとおもいます。

   酒ばかり飲んでいるのも駄目。本ばかり読んでいるのも駄目。両方あってこそ人生は豊かになるということでしょう。