2011年7月25日月曜日

映画のすすめ2―イタリア映画「人生ここにあり!」




   ひさびさに傑作に出会いました。イタリア映画「人生ここにあり!」(原題は「やればできるさ」)。

  実際にイタリアでおこった実話をもとにした映画で、精神病院が法律で廃止されたあと、知的障害をかかえた人たちが協同組合をつくり、かずかずの困難をのりこえ、タイル張りの仕事で成功をおさめるストーリーです。

2011年7月20日水曜日

乱読のすすめ1-向田邦子「女の人差し指」


   高校時代、猛烈な読書家の友人がいました。かれの読書術は、つねに三冊の本を持ち歩き、交互に読むこと。一つの本ばかり読んでいると集中力が途切れるが、他の本に替えると気分が変わり、また集中して読書が続けられるのだと。

   社会人になってから、かれの言葉をおもいだし、いつもカバンのなかに三種類の本をいれて、持ち歩くようにしています。一つはいま目の前の仕事に関係するもの、二つは仕事に直接関係ないが、世の中全体を語るような本、三つめは、推理小説でも歴史小説でもエッセイでも、とにかくそのとき読みたい本。

   たしかに、三種類を交互に読み進めていくと、読書に飽きがこない。
ただ、推理小説などは徹夜してでも読むのに、小難しい本はたんなる寝酒がわりになることも。
三冊の本の内容がこんがらかってしまうに至っては、まさに乱読です

2011年7月16日土曜日

祝婚歌

絵・鈴木弘














   今日、わが事務所の秘書、丸井龍平さんの結婚式がありました。

   市田忠義書記局長が、祝辞のなかで紹介された、吉野弘さんの詩がとてもすてきでした。

2011年7月6日水曜日

絵本のすすめ3-岸辺のふたり




  今回ご紹介するのは「岸辺のふたり」(作マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット、訳うちだややこ)です。

  父と幼い娘が自転車に乗って、岸辺に。父は「それじゃな」といって、一人でボートに乗って水平線のかなたに消えていきます。残された少女は、それから何年も何年も、父の帰りを待って…

2011年7月2日土曜日

映画のすすめ1―クリント・イーストウッド監督



   わかいときの夢は脚本家になることでしたので、学生時代は映画館に入りびたりでした。

   最近はせっかく映画館に出かけても、ガッカリする作品ばかり。評価がさだまってから、WOWOWか、DVDでみたほうが無駄がないと思いつつ、つい大きな画面にひかれて、時間があると映画館に足が向いてしまいます。

  「こころがちょっと乾きそうなとき、映画をみなさい、音楽をききなさい」―いまは音楽教師をしている高校時代の女ともだちがいいました。「年をとるほど、情操教育が大切なのよ」とも。


   クリント・イーストウッドは、現代の中で、こころに響く名作を残せる数少ない監督の一人だとおもいます。とくに次の二作品が必見です(DVD購入も惜しくない、保存版にする価値あり)。