2011年11月12日土曜日

絵本のすすめ13-「世界で一番の贈りもの」

マイケル・モーパーゴ作 評論社










   1914年、第一次世界大戦中のさなか、西部戦線で戦っていたひとりのイギリス軍兵士が、妻にあてた手紙には、信じられない出来事がつづられていました。

   最前線で戦う英独の兵士たちにとって、最高のクリスマスプレゼントになった一日とは…。

  凍てつくようなクリスマスの朝、ドイツ軍の攻撃にそなえる、イギリス軍の塹壕(ざんごう)。
  そこに白旗をふるドイツ兵が近づいてきます。
  「メリークリスマス、エゲレスさんよぉ!クリスマスおめでとうー!」

   クリスマス休戦のはじまりです。




   お互い、考えてみれば、家族や、愛するものがいるふつうの人間。せめて、クリスマスくらいは、敵だということを忘れてもいいじゃないか…。

  イギリスでは有名な1914年のクリスマス休戦のエピソードを絵本にしたもの。
  この休戦のあと、西部戦線は激しい戦闘状態に突入、多くの兵士が命を失いました。