2011年12月19日月曜日

月夜の晩に









   カジノ解禁の議員立法は、前国会にはけっきょく提出されませんでした。また、宮城県の村井知事は、13日の記者会見で、仙台空港周辺にホテルやアミューズメント施設を造ることはあっても「カジノはやらない」と明言しました。これで被災地にカジノという構想は、ほぼつぶれたとおもいますが…。

    いぜん、ある全国紙の記者から、「大門さんの部屋は、国会の社会部ですね」といわれたことがあります。

    国会にきて11年。経済問題などの論戦を中心にしながらも、たしかに個別テーマでかかわったのは、社会面扱いの「キワモノ」が多い。
   サラ金、ヤミ金、商工ローン、クレジット詐欺、偽装請負の巨悪集団クリスタルグループとの対決、第一生命の保険金不払い事件、マルチ商法、そしてカジノ、パチンコ…。

   追及しているテーマの先に、ときどき暴力団や闇組織の存在を感じることもあり、そういう時は、「駅のホームで、端っこに立たないように」というのが、大門室での冗談ともつかぬ合言葉になったりしました。

   先日、国会でカジノ問題をとりあげたあと、同僚議員から「脅迫電話とかなかった?」と聞かれました。

  数年前、新宿のヤミ金を警察に逮捕させたとき、何回か無言電話が自宅にかかってきたことがありますが、さすがに、「月夜の晩ばかりじゃないぞ」という明白な脅しは今までありません。

   小泉、竹中の新自由主義「構造改革」で貧困が広がり、さらにその貧困にあえぐ人たちを食いものにする犯罪的集団が、跋扈(ばっこ)しています。 被災地にさえ、「獲物」をさがすような連中です。
 
   何をも恐れず、社会悪とたたかうことが日本共産党の真骨頂です。
   ただ、夜道は、やっぱり、出来るだけ月夜の晩をえらんで、歩こうかなと。