2012年10月22日月曜日

歯痛と演説

函館ポストカード「啄木の詩」より











   昨日は、午前中、茨城県つくば市の市議選の応援演説を二か所おこなったあと、午後は群馬県衆院三区の演説会でお話ししました。
  ところが一昨日の夜から激しい歯痛に襲われており、行きつけの国会の歯科診療所はお休みだし、市販の痛みどめは効かないし、自分史上、最悪のコンデションでの演説となりました。

   ふつうなら話している間は緊張して痛みなど忘れるはずなのに、口をあけたりしめたりするだけでいちいち痛むので、忘れることもままならない。

   またこういうときに限って、どういうわけか、話しながら、さまざまな雑念が浮かんでくるのです。
<一番前に座っている中年の男性はなんで最初からずっと寝ているんだろう。寝に来たのなら、一番前にすわることないじゃないか>
<みんな笑っているのに、あの隅っこのおじいさんだけは何を言っても絶対に笑わない。こうなったら意地でも笑わせなければ>
<それに比べて女性の方々は、ご年齢に関係なく、なんてチャーミングなんだろ>

<そういえば、高校のときの現代国語の女性の先生が言っていた。「自分が信じる言葉しか人には伝わらない。人の受け売りや、生半可な知識はかならず人に見透かされる。人前で話すときは自分のものになった知識、本当に信じる言葉だけを話しなさい」と。立派な先生だった。まだご存命だろうか>
<いけない、いけない、集中しないと、先生がおっしゃったとおり、言葉が伝わらないぞ>

 演説に集中したらしたで、消費税増税を強行した民主、自民、公明の三党にたいする怒りが、なぜかふだんより増してくるのでした。