2013年3月14日木曜日

なにが幸せかわからない

デリーのスラム街のこどもたち

 








   「インド人は時間にルーズで、約束を守らない」 「ビジネスでは付き合いづらい人たちだ」
   インドで仕事をしている日本人から異口同音にそういう話を聞きました。
   ひょっとしたら、むこうも日本人のことを「せっかちで変な人たち」とおもっているのかもしれません。

  インドの人たちは動物にやさしい。野良犬たちが道のど真ん中で平気で昼寝をしています。人が叱りつけたり危害をくわえたりしないから、安心して眠っていられるのでしょう。

爆睡する犬たちとそれを避けて歩く人々









   今回の参議院ODA(政府開発援助)調査団は、デリーのスラム街での医療・介護サービスや大学での日本語授業への講師派遣、地下鉄や上下水道建設など、日本から援助が行われている事業について、その実態を調査することが目的でした。無償援助は大変よろこばれており、円借款でおこなわれる公共事業も日本企業が独占受注したり癒着したりすることはなく、公正にすすめられていました。インドの人々の日本にたいする感謝と期待、信頼の厚さを感じました(詳しくは後日、発表される報告書をご参照ください)。
  
 7年ぶりにインドを訪ねてかんじたのは、まだまだ日本より貧しい国だけれど、みんな目が輝いているということでした。

スラム街の生活改善にとりくむグループの人々
スラム街の「子供会」の子たち 
ネルー大学で日本語を学ぶ学生さんたち









 それはインドが、今日より明日が良くなる、今年より来年が良くなると信じられる時代にいるからだとおもいます。
   日本にも、貧しくても、もっと人々の目が輝いていた時代があったのではないか。
 なにが幸せかわからない、とおもいました。


地下鉄の乗ったら、機関銃を持った兵士が付い
てきました。テロリストと疑われたのでしょうか。