2013年4月6日土曜日

インド人もびっくり










   先月、参議院ODA(政府開発援助)調査団(自民、民主、公明、みんな、共産の各党1名で構成)の一員としてインドに行ったとき、首都デリーにある国立ネルー大学で、日本語学科の先生や生徒さんたち20人くらいと懇談する機会がありました。

   1人の女子学生が私たちに「日本はこれから原発をどうするつもりですか?」と流ちょうな日本語で聞きました。













   自民党のKさんが「福島の事故を受けて、これからは原発依存度をできるだけ小さくするよう努力したい。国民も大体そういう方向でまとまってきている」と答えました。

   先生も生徒たちも違う答えを期待していたようで、びっくりした顔をして、英語かヒンズー語で、ひそひそ話を始めました。

   そこで私がいいました(日本語で)。「いまの話は違います。国民の多くは依存度を下げるというより、原発はない方がいいと考えています」と。

   みんなの顔がすこし明るくなりました。大事故の起きた日本で原発を維持するなど信じられなかったのでしょう。

   私が「じつは、いまも原発推進派と脱原発派とのせめぎ合いが続いています。インドの若者たちは原発についてどう思いますか?」と聞くと、男子学生の1人が答えました。

   「フクシマの事故はショックでした。インドには大きな川があります。人手もたくさん余っています。だから安く発電ができます。原発は必要ありません」と。